「ゆうちょ銀行取扱票(払い込み用紙)+コンビニ付き用紙」へ各種会費の請求を印刷することができます。
お支払いされる方にとっては、近くのコンビニのレジでパパっと払えてとても便利だと思います。
お寺さんにとっては、入金結果データはダウンロードできるので、ゆうちょに比べて入金確認やデータ入力がとても楽になります(シンサラ経験談)。
事前準備
収納代行会社とお寺さんとの「加盟店契約」が必要です
収納会社-----SMBCファイナンス、電算システム 大阪ガスなど
※収納会社によって出力方法が異なりますので、収納会社の担当者様とよくご相談下さい。
(審査~契約~システム印字テスト~実際の運用まで、収納会社によって開始まで2~3ケ月かかります。)
契約すると「加盟店コード」などがお寺さんに発行されますので収納代行会社様の仕様にのっとったバーコードをシンサラから印刷できます。
※収納会社へは手数料(160円/件)のほかに基本料金(例:SMBCの場合、月額1万円・大阪ガスの場合5,500円 など)が別途かかりますので現状では少人数の少額集金システムにはまったく不向き(不経済)です。
※基本料金は収納会社により異なります。
コンビニ払いのご注意点
(1)「支払いされる人が備考欄に何かを書いてもその内容は、お寺さんには伝わりません」
→ゆうちょ銀行の場合は、振替取扱票を郵便局でスキャンされ、ホームページ上で確認できます。
しかし、コンビニ払いの場合はセンターから数字データが送られてくるだけですのでご送金される方が備考欄・通信欄に書いてもコンビニ払いの場合は、お寺さんには伝わりません。
(送られてくるデータは、契約している収納会社により若干異なりますが、「日付」「家番号」「金額」(明細種別コード・受注番号 等)などです。⇒事前打ち合わせが必要です。)
(2)「金額埋め込みのバーコードなので、支払時の金額訂正ができません」
→コンビニでは、レジでバーコードを読み取って処理いたしますが、バーコードには金額情報も印字しなければいけないため、コンビニレジでの金額変更はできません。(コンビニレジ担当者が金額変更することもできません。)
そのため、塔婆申込書や変動する任意金額の寄付金などには使えません。
(3)毎月(取引のあった月)に基本料金がかかります。
収納会社によって料金体系は異なります。
※取引月に基本料金がかかりますので、毎月1件でも振り込みがあると月額1万円(SMBCの場合)かかります。
※なるべくまとまった期間内にご入金いただけるよう案内する必要があります。⇒「振込有効期限」など
必要なもの
専用用紙+窓付き封筒
専用用紙は1000枚で2万円程度~(デザインしてオリジナルの用紙を作ることができます。)
ゆうちょ兼用用紙はゆうちょへの私製承認が必要です。⇒これは印刷見本をゆうちょに提出して簡単に取れます。
コンビニレジで扱うようになりますと、レジで「住所氏名が記載されたものが店に保管される」ということになりますので、プライバシー漏洩が少々心配です。
※コンビニ払い可能用紙の場合は、プライバシー・個人情報保護のため、住所や電話番号等は印字しないようになってきているそうです。
その代わり、「請求書番号」のような一意の記号番号を印字しないといけません。
(どなたから入金されたのかを確認するために必要です。)
追記:コンビニ兼用の場合、「住所・氏名・電話番号」非表示がおすすめです。
寺院コムでは、ゆうちょ銀行に「私製承認申請」とともに「住所等非表示に関する届け出書」を提出いたしました。
シンサラからの印刷方法
通常のゆうちょ用紙を印刷するような手順です。
その他・考察
「振込有効期限」という項目について
有効期限はシステム内で設定できるのですが、実際に設定するともし有効期限切れの場合、コンビニで支払い時に拒否されるトラブルが予想されますので、実際には印刷の表向きだけで中身(本当の有効期限)は設定しない場合が無難です。
ゆうちょvsコンビニ払い
相手様にとってはコンビニ払いの方が楽だと思います。
お寺さんにとっても、入金確認の面では「ゆうちょの入金確認のしにくさ」に比べ、はるかに楽だと思います。
SMBCの場合は加盟店用HPから入金CSVデータをダウンロードできます。⇒シンサラでインポート
私の失敗例:金額欄に数字を入れるのを忘れた!
おおむね順調でした。しかし、数年たって慣れた頃(2025年の今年のことです)、数名の方に対して、名簿の金額欄に請求額を入れるのを忘れた!という痛恨のミスをしてしまい、コンビニレジで払えない、、、というご迷惑をお掛けしました。この場を借りてお詫び申し上げます。とほほ
※導入~運用はひととおり(契約申込~用紙私製承認申請~印刷プログラム作成~封筒詰め作業まで)沙羅開発室内で自分自身で行なっており、プログラムも年々更新しています。チェックプログラムも作りましたので、今後は大丈夫です!
費用・経費シュミレーション
例えば 10,000円を100件からコンビニから集金したとした場合、
『入金額1,000,000円』から『手数料16,000円』+『基本料金年額122,000円(消費税込)』+『郵送費用82円×100件=8,200円』、、、、となると差引853,800円となります。
さらにそこから手間や時間・印刷コスト(プリンタ機器)・用紙代(別注で印刷:→ 事前私製承認も必要) 等もかかります。
ですので、現時点では少額決済の場合は不向きといわざるをえません。